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人間はみんな「自分はこのような人間だ」というイメージを持っています.これを自己イメージといいます.ある人に会った人は、その人のイメージを持ちます.これを他者イメージといいます.継続的な人間関係があると、相手のイメージが固定してきます.自己イメージと他者からの自分に対するイメージに議離(注1)が大きいと、人間関僚に障害が生じます.自分は無口だと思っているのに、他人からはおしゃべりだと思われ
ていたら、そこには誤解が生じているので、誤解した(された)人間関係が生まれるのです.
 「自分は他人から誤解されやすい人間だ」と感じる人は、自己イメージと他者からのイメージに事離があるのです.誤解はどうして生じるかというと、自分の方lま自分の心の持ち方で判断しているのに対して、他者はその人の行動から判断しているからです(中略)他人のことは、タ卜から見えることでしか判断できませんが、自分のことは、見えること(行動)と見えないこと(心の内)とによって、判断しているのです。誤解されやすいと感じている人は、だから、自分の行動と患いに家離があるのです.思いをそのまま行動に移せていないのです。ときには、思いと反対の行動をしていることさえあるのです.
 思いが行動に移せていないときは、誤解されるだけでなく、ストレスが溜まります。ストレスは思いが伝わらなかったり、発散(注1)できなかったりするときに生じるのです.自己イメージと他者からのイメージの茶離を解消するには、自分の心に一致した行動を取るか、行動の方を自分がしたいからそうしているのだと認めることです.

(東山紘久『悩みの ントロール術』による) 


(注1)議離:離れていること
(注2)発散:タトへ出すこと

1。 (66)自己イメージと他者からのイメージについて、筆者の考えに合うものはどれか。

2。 (67)筆者によると、他人から誤解されるのはなぜか。

3。 (68)筆者の考えに合うものはどれか。