高齢化社会におけるスポ一ツ



 105歳の日本人男性が、陸上競技の100メ一卜ルで世界記録を出した。 2015年に行われたある陸上の世界大会でのことだ。
 「マスタ一ズ」 と呼ばれる(50)日本ではまだあまり知られていないが、スボ一ツをいくつになっても楽し
むことを目的と した大会で、 陸上、 水泳、テ二スなど様々な競 技の大会が世界中で開催されている。 陸上の大会では通常5歳ごとに分けられたクラスで同年代と競う。そのため、 体力が落ちて若いころのように走れなくても対等に競うことができる。 つまり、105 歳の男性が出した世界記録は、 彼が参加したクラスにおける世界記録(51)。
 ある調査によると、 マス夕一ズに参加している高齢者は心と体の健庚を維持しているという。運動は心に活気を生み、 記録という目標は生活の中で感じる不安やス卜レスを少なくするそうだ。
 心も体も元気な高齢者の多い社会は、 高齢化社会の一つの理想である。 マス夕一ズに参加する高齢者が増えれば、この理想に近づくことができる。 (52)、マスタ一ズの存在が影響を与えるのは、参加者にとどまらな
い。 参加者以外の高齢者も、同年代が記録を目指す姿を目にすることで、体を動かすきっかけや心の活力が得られるに違いなぃ。 (53)、 マス夕一ズが広く知られる必要がある。 テレビなどで目にする機会が増えるといい。
 いつまでも心身ともに元気でいられる(54)。 その社会の実現に向けて、 マス夕一ズの今後の発展が期待される。

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