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 ある楽器メーカーによって、新しい木材を古い木材のように変化させる技術が開発された。長い年月をかけて木材に起こる変化を、短期間に人工的に起こさせるのだそうだ。バイオリンなどの木製楽器では製造後数百年だったものが素晴らしい音を出すとされている。名器といわれるようなものは数も少なく非常に高価で、手に入れることが難しい。この技術を利用することで、名器並み(注)の優れた楽器が入手しやすくなるだろう。そんな楽器がそろったオーケストラの演奏が聴ける日もそう遠くはないかもしれない。
(注) 一並みの: 一と同じような

1。 (57)そんな楽器とは、どのようなものか。