以下は、ある雑誌に寄せられた質問と、質問に対する回答である。
質問 田舎にキャンプに行ったとき、夜空には無数の星があり、本当にきれいでした。毎晩あんな空が見たいと思っても、私の街では月しか見えません。都会で星は見られないのでしょうか。
(東京・14歳女子)
回答 都会で星が見えないのは、夜の街の証明が空気中のちりなどに当たって起こる「光害」という公害によるものです。[「公害」と言われても、夜は照明なしで生活できないから、都会で星を見るのはあきらめよう]とあなたは( 50 )。
しかし、あきらめる前に少し考えてみてください。照明の登場で夜も明るくなり、人々の生活は安全で便利になりましたが、都会の夜の明るさは必要以上だと思いませんか。また、( 51 )を受けているのは人間だけです。昼は明るく、夜は暗いという自然のリズムがくずれ、植物や動物に大きな影響を与えています。
夜、照明を使わなければ、光害はなくなります。( 52 )、東京のような大都会で夜にまったく照明を使わずに生活するのは現実的に不可能です。そこで、照明を目的に合わせて適切に使うことが、光害対策として重要になります。すでに現在、環境省が定めた光害対策の方針の下、道を照らすなら上方向に光がもれないようにするなどの取り組みが( 53 )。
私たちも不要な照明はすぐに消すなど、常に適切な量の光を使おうと意識して行動して行く必要があります。時間はかかるかもしれませんが、あなたの街でもキャンプの夜に見たような星が見られるように( 54 )。