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アサヒビールは子供の誕生日や運動会などのために休暇を取れる「子育て休暇」 を導入した。中学校入学前の子供を持つ社員が対象で、子供が一人の場合は年5 日、二人以上の場合は年10日まで休める。育児・介護休業法では、未就学児
(注1)の病気・けがの看護を目的とする休暇の取得を認めている。アサヒは要件
(注2)を育児全体に広げ、社員の子育てを後押しする。
新制度は9月1日付で新設した。子供が3歳未満なら有給、3歳以上なら無給で休暇を取れる。理由は子供の誕生日や入学式のほか、PTA
(注3)への参加など「育児全般に関する幅広い仕由」とする。これまでは看護で休む際にも診断書や薬袋のコピーなどを証拠として提出する必要があったが、新制度は申請するだけで利用できる。
新制度で育児中の女性社員の負担を軽減すると同時に、男性社員の育児参加を促す、育児・介護林業法に基づく休暇は育児をする女性のほとんどが取得しているものの、男性の取得率は3%にとどまっている。 同社には最大2年間を無給で休める育児休業制度もあるが、利用できる制度の選択肢を増やす必要があると判断した。
(「子育て休暇」2007年9月5日付日本経済新聞による)
(注1)未就学児:小学校に入る前の子供
(注2)要件:必要な条件
(注3)PTA:学校の先生と父母の会