(4)人に強い影響えいきょう)を与えるのは大部だいぶ)(注1)からなる作品とは限りません何気なにげ)なく(注2)読んだ、たった一言に心打たれることもあります。そして、書物を越えて、私たちは世の中のあらゆるできごとについても同じように、そのときどきに応じた深度で読んでいるのです。つまり、読みとろうと思えばどんなできごとからでも「自分にとって意味あること」を読みとれるということではないでしょうか。学ぼうとする姿勢があれば何からでも価値あることが学びとれるのだとつくづく私は思うのです。

(村田夏子『読書の心理学—読書で開く心の世界への扉』による)

(注1)たい大ぶ部:書物の冊数やページ数が多いこと
(注2)なに何げ気なく:はっきりとした目的や理由を持たないで

1。 (58)人に強い影響を与えるのはたいぶ大部からなる作品とは限りませんとあるが、なぜか。