子どもたちの何かが変わってきた。。。いまの子どもたちが一番変わったところは、自分を語れなくなったこと。少し前の子どもたちは、「どうして悪いことをしてしまったの?」と間いかけると、「どうしてそうなっちゃったんだろう」と、それなりに(注)一生懸命考えて答えを出してよこしたものだが、いま、そう問いかけても答えられなくなくている。おしゃベリはよくするのに、自分の心を言葉にするのは苦手で、自分を理解してもらおうという努力がないのである。これは、自分を語るという場が少なく、経験もないからに違いない。
(野代仁子『非行を叱る~カウンセラーのノートから』による)
(注)それなりに:その入ができる範囲で