A
敬語を使い慣れない人がよく間違えるのが、過剰な敬語です。
「◯◯さんがおみえになられました」とか、「お召し上がりになられましたか」というのは、どこかおかしいと思いませんか。丁寧に話そうとして、敬語をたくさん使ってしまうのかもしれませんが、これでは、かえって聞きにくく失礼になります。
「◯◯さんがおみえになりました」「召し上がりましたか」が正しい表現方法です。
B
 現在では、丁寧すぎる二重敬語は過剰だと考えられるようになり、敬語の研究者を中心に「好ましくない敬意表現」として扱われています。しかし、日常会話では自然に使われていることも多く、マスコミでも、皇室報道では二重敬語を使っている場面も多く見受けられます。・・・・
 「お・召し上がり・になる」や「お・伺い・いたし・ます」等は、適度な丁寧さを感じて不快感がないので、許容されている(注1)表現だと言えます。
   二重敬語はすべてだめだというわけではない 敬語は重ねてもよいが、あえて重ねる必要はないのです。
C
地位の高い人には、ついつい気負いすぎて(注2)敬語をいくつも重ねて しまうもの です。しかし、場合によっては、間違った使い方(二重敬語)になってしまう こともあります。
 たとえば、「社長がおっしゃられたことも、ごもっともだと思います」。 これは、「おっしゃる」プラス「られる」と、敬語表現を重ねているので、間 違いになります。正しくは、「社長がおっしゃったことは、ごもっともだと思います」です。・・・・ 敬語は、いくつも重ねればよいというものではありません。使いすぎるとかえって 間違った敬語使いになってしまうので気をつけましょう。
(注1) 許容する:認めて受け入れる
(注2) 気負いすぎる:頑張ろうと考えすぎる

1。 (69)A~Cで共通して述べられていることは何か。

2。 (70)「二重敬語」について、それぞれの筆者はどのような立場をとっているか。