(1)日本では、「対立」を「悪」と考える傾向がある。例えば、同じ政党にいる議員同士の意見が違う場合、新聞は「A氏とB氏が対立」と、まるで悪いことをしているかのように書く。会社でも会議中、C氏とD氏が鋭く対立し、それが原因でお互いに感情を害して口をきかなくなってしまう、ということもある。
 確かに対立は緊張を生むので、いやがる人も多いが、本当に避けなければならないのは、対立そのものではなく、対立した相手とコミュニケーションを断つことだろう。コミュニケーションのないところに新しいアイデアは生まれないからだ。

1。 (55)筆者がここで最も言いたいことは何か。