(2)ポケットに本を一冊入れて旅に出る、野原を歩く、町のどこかにすわ って読む、というのはたのしいことだ。十代なかばだったが、一冊の長篇小説 をしゃがんだまま読んでしまったことがあり、目をあげた時に日の光がかわっていたことを思いだす。私にとって一つの幸福だった。

(鶴見俊輔「たくま日本文化全集」広告による)

1。 (56)「日の光がかわっていた」というのはどんな意味を持っているか。