研究は、想像力の要求される仕事である。論理をこつこつとつみかさねていって到達できる結論というものはしれたものである。想像力によって、過去に記憶された情報と情報の意外な結びつきが起こるときに、論理を越えた大きな発見に導かれることが多い。一見、何の関係もなさそうに見えることがらのあいだに直感的に関連を見いだすには、想像力の助けが必要である。記憶された情報量が少ないときには想像する内容も貧弱になる。

(柳澤桂子「安らぎの生命科学』早川書房による)

1。 (46)筆者は想像力についてどのように述べているか。