水中では、体重が10分の1ほどになる。水泳がはかのスポーツと決定的に異なっているのは、体の特定部位、たとえばひざなどに体重が集中しないことである。かつ運動量を自在に加減できるという点も大きなメリット(注1)で、その気になれば短時間でエネルギーを消費することも簡単にできてしまう。
 もうーっ、意外な効果がある。水中では体温を保つために体内のエネルギーを燃焼させる仕組みが自然に働くことから、知らずに大量のエネルギーを消費していることになる。つまり①何もしなくとも水中ではカロリーを消費するのである

(岡田正彦『人はなぜ太るのかー肥満を科学する』岩波書店)

(注1)メリット:いい点、長所

1。 (1)①何もしなくとも水中ではカロリーを消費するのであるとあるが、それはなせか。