気分が落ち込み、物事への興味を失うという症状が続き、それが悪化すると、「うつ病」という診断を下される。この病気には同時に記憶力の低下、判断力の欠如といった症状も現れるため、70代、80代の高齢者の場合は、「認知症」と誤って判断される恐れがある。「うつ病」では、悲しい、寂しい、空虚感などの感情的な被害が起こる。これが「認知症」と大きくなる点である。そのため、患者が自殺願望を(いだ)くこともある。
 医者をはじめ家族など周囲の人は両者の違いを十分に認識しておかれたい。

1。 (5)筆者がここで最も言いたいことは何か。