16世紀、地理学者べハイムの作成した地図が航海を大きく変えることになった。べハイムの地図によればコロンプスの発見した新大陸にそって南下すると、1つの海峡(かいきょう)が存在している。この海峡が実在していれば、ヨーロッパ大陸から西回りに太平洋に抜けられることになるが、べハイム自身がその海峡を確認したわけではなく、航海者たちの話に基づいてまとめられた推測にすぎなかった。この時代にはさまざまな海図が作られていたが、不正確なものはもちろん、科学的というより神話的なものさえあった。しかし、航海者マゼランは、1519年、5(せき)の船を(ひき)いて出発した。この地国に賭けたからである。

1。 (2)この地国に賭けたの説明として最も近いものはどれか。