(3)
 科学者は、一般に疑り深い。原因と結果が単純に結ばれる場合はそうでもないが、複雑な経路でつながっている場合には、論理の道筋がちゃんとたどれない限り疑い続けるのが通例(注)である。だから、新聞のインタビューなどで意外な結果や思いがけない現象について意見を聞かれたとき、必ず「もしそれが事実とすれば」という前置きをしてから推測を述べることになっている。より重大な結果を主張した論に対しては、より確実でより強固な証拠を要求するのも、その理由からである。
(注) 通例: ここでは、一般的

1。 (47) 科学者について、筆者はどのように述べているか。