A
 ビジネスで相手をうまく説得したいとは誰もが思うことだろう。私が最も意識しているのは、相手の性格や価値観、知的水準などに応じた説明のしかたをすることだ。具体的で明快な例を決める人もいるし、データに基づいた緻密な説明を好む人もいる。さまざまなタイプに合わせて対応することで、説得力を高められるように努めている
 ただ、どのような相手でも、まずは話を聞いてもらえなければ意味がない。そのためには、話し方や服装などの最低限のマナーは身につけておかなければならない、中身のある話ができればいいとこれらを軽視する人もいるが、初対面で悪い印象を持たれてしまうと、そもそも話を聞こうとは思ってもらえず大きなマイナスになってしまうからだ。もちろん相手の印象を気にしすぎるのは問題だが、いい印象を持ってもらうことはプラスに働くことも多いと思う。

B
 説得力を高めるための第一歩は、「送り手」としての自分自身の信頼度を高めること。「この人は信用できそう」といった印象を与えることです。多くのビジネスパーソンが服装や言葉づかいを気にするのも、信頼できる印象を与えたいからに他なりません。
 何よりも重要なのは、説得内容に関連した知識や情報を十分に吸収し、専門性を高めておくことです。
(中略)
 仕事に関連する情報というのは、日常生活の至る場面に転がっています。街を歩いていても、ショッピングモールや行楽地に出かけても、人々の行動パターンやライフスタイル(注)を知るヒントが見つかります。専門的知識や情報を生活に密着した形で提示することができれば、より説得力が増すはずです。説得力のある人には日頃から研究熱心な人が多いのもそのためです。
 好印象も説得力につながります。人の話に耳を傾け、言葉と心のキャッチボールができる人は、間違いなく好印象を与えます
(注)ライフスタイル 生活様式

1。 (61)AとBの認識で共通していることは何か

2。 (62)説得力を高めるために必要なことについて、AとBはどのように述べているか