A
 私は普段からメモ魔(注)ですが、人の講演に行くと、必死にメモを取りながら話を聞きます。せっかくその場にいるのだから、最大限吸収して帰ろうと考えます。あるいは友達とくだらない話をしている時でも、「あれ?」と思ったことや、「いい話だ」と思ったことは、何でもその場でメモを取るようにしています。そこで感じた何かや、新しく知り得たものは、別の機会に自分の役に立つかもしれないからです。
 新しい発想や考え方のヒントを得たいといつも問題意識を持っていれば、何気ない人の発言のなかにも発見があるはずです。メモを取らなければ忘れてしまいますので、必然的にメモを取ることになります。手を動かして、記録を取る結果、記憶にも残りやすくなります。こうして意識化・可視化することが大切なのです。
(注)メモ魔: 何でもメモを取る人


B
 話を聞いている時に、視線も上げずにただひたすらメモを取っている人がいる。熱心さは伝わるが、質問もされないと興味や関心を持って聞いてもらえているのか不安になる。このような人は、メモを取ることが目的になってしまっているのではないか。多くの情報を正確に書きとることに集中してしまい、肝心な内容が頭に入っていないのだ。
 しかしどんなに正確にメモを取ったとしても、内容が理解できていなければ、あとでメモを活かすこともできない。受け身ではなく、自分に必要な情報は何か、自分だったらどうするかというように自分と関連付けて、主体的に考えながら聞くことが必要だ。メモは、あとで話を整理する際の手がかりになれば十分である。

1。 (60)メモを取ることについて、 A と B は同のように述べているか。

2。 (61)話の聞き方について、 A と B の認識で共通していることは何か。