(2)
食べ物には体を温める物と冷やす物がある。どちらの食べ物がいいということはなく季節やバランスを考えて食べることが健康のためになる。だから暑い国に住んでいる場合は体を冷やす食べ物が、寒い国に住んでいる場合は温める食べ物が必要だ。でもさまざまな病気を抱えているときはそのほとんどが体を温めたほうがいいようだ。
基本的には暖かい地方で採れる物は体を冷やし、寒い地方の物は温める。探れる季節も同様だ。果物や葉物(注)は地上で作られるから冷やし、タマネギ、ジャガイモのように地下で作られる物は温める。ただしリンゴは寒い地方の果物なので体を温めるほうの仲間だ。サクランボウ、ブドウ、プルーンなども寒い地方で生まれたので体を冷やさない。特にリンゴは「医者いらず」と言われるほど体にいい食べ物だが、体を冷やさないこともその理由の1つになっているようだ。水分が少なく硬い物は、柔らかい物より体を温める。塩分が多い物や辛い物も体を温める。また私たちが主食としてきた玄米、トウモロコシ、いも類、大豆などはどちらにも入らない食べ物だそうだ。
音は今と違って季節の物を食べていたから、どれが体を温めるとか冷やすとか気にしなくてもよかった。現在は1年中トマトやキュウリが食べられる時代だ。だから健康維持のためにどの食べ物が体を温めるか冷やすか知っておく必要がある。
(注) 葉物 : ほうれん草などのように葉を食べる野菜