A
昨年ベストセラーとなった「解読|世界のニユース」が、内容を新たに2012年版として発売された。今年世界を賑わせた36の時事トビックが、いくつかの記事にわかりやすい解説を添えて取り上げられている。各国の新聞記事をベースとするスタイルは2011年版と同様だが、図表やコラムが大幅に加わった。記事の和訳に加え、新版では各ニユースのキーワードに英訳が付されており、英語学習やビジネスにも役立つ本となりそうだ。専門家が持論を展開する類の時事本とは異なり、本書では「解読」は読者が行うものというコンセプトが貫かれている。コラムも各著者による現地取材や体験談に紙幅が割かれ、いわゆる論説にあたる部分は短い。よリフラットな視点で世界に触れられる、おすすめの一冊だ。全225ペーン。

B
衛星放送で世界のニユースダイジェストを見るのが朝の日課になっている。新聞が読めればなおいいのだが、外国語となるとそうは簡単にいかない。そんな私にとって、本書「解読|世界のニユース2012年版」は強い味方といえる。政治・社会・文化・スポーツ・科学に関する世界の主要新聞社の記事を、なんと全訳付きで読むことができる。一面記事をはじめ、インターネットで検索数の高かったのニュースをセレクトし、それぞれを2~3点の記事、解説、コラムの3部で構成している。2012年版はフルカラーの図版もさることながら,幅広い著者陣によるコラムの充実が嬉しい。ただ、解説、コラムとも記事の背景説明を主としているため、問題の論点を手っ取り早く知りたい人には少々物足りないかもしれない。

1。 (1)AとBのどちらにも共通して書かいている点はどれか。

2。 (2)この本のコラムの特徴について、Aの筆者とBの筆者はどのような立場をとっているか。

3。 (3)AとBから考えられるこの本の特徴はどれか。