漢字読み

1。 自分の将来について、他人には干渉されたくない。

2。 田中選手は、最後まで粘って、ついに勝利を収めた。

3。 手品師の巧妙なテクニックに観客から拍手が起こった。

4。 書類にミスがあったので、すぐに修正を促した

5。 適切な措置によって、問題が拡大するのを防ぐことができた。

6。 スポーツを通じて、地域の振興を図りたい。

文脈規定

7。 商品の値段を間違えて表示していたため、お客さんから(  )が来た。

8。 御社が新技術を導入することになった(  )についてお聞かせください。

9。 この映画のストーリーは、地球の歴史を描いた(  )ものだ。

10。 試験前の一週間は、朝から晚まで(  )勉強した。

11。 住民からの要望で、空き地に放置されたごみの(  )が行われた。

12。 去年のマラソン大会は、天候不良くにより数日前から開催が(  )いたが、当日は無事に行われた。

13。 注文していたテレビゲームが明日届くので、早く遊びたくて(  )している

言い換え類義

1。 それについてはエキスパートにも意見を聞いてみよう。

2。 兄は手にした新聞の記事を凝視した

3。 架空の人物を主人公にして物語を作った。

4。 鈴木さんには、かねがねお目にかかりたいと思っておりました。

5。 商品の原価が上がったが、販売価格への影響は当面ないだろう。

6。 彼はいつもぼやいている

実践練習

20。 もはや

21。 円滑

22。 怠る

23。 失脚

24。 収容

25。 実に

文法形式の判断

26。 100年の伝統を誇るこの旅館のサービスは、老舗旅館(  )細やかな心遣いが感じられる。


27。 新入社員のころ、取引先の担当者の名前を間違えた(  )、契約してもらえなかったことがある。


28。 これまで森さんのことなど何とも思っていなかった。(  )最近、なぜか急に恋愛対象そして意識するようになってしまった。


29。 自動車の新社長に就任した山下春好氏は、会見で「私が持つノウホウ(  )、早期の黒字化が図れると確信している。」と述べた。


30。 できない理由ばかりを探して、(  )諦めてしまう人に、成長はない。


31。 A:「ねえ、この漫画、面白いよ。」
B:「興味ない」
A:「そんなこと言って。本当は読んでみたくてしかたが(  )。」


32。 次の試合の相手とは前回の大会で、一度(  )。前回は負けたが、今回は絶対に勝ちたい。


33。 (旅館のパンフレットで)
電車でお越しのお客様は、最寄りの森川駅までスタッフがお迎えに(  )ので、前日までにご到着予定時間をお知らせください。


34。 ゆうべは、せっかく北山まで夜景を見に行ったのに、ものすごい強風と寒さで、夜景を(  )。


35。 (会社で)
A:「知っています?部長が、売り上げを半年で五倍にするって言っているらしいですよ」
B:「五倍?ありえないよ。どう考えてもさすがに(  )」
A:「そうですよね。無理ですよね。」


文の組み立て

36。 この花火大会は、日本の夏を語る_ _  _有名だ。


37。 子どもにいろいろなことを習わせたいという親の気持ちはよくわかるが、子どもの遊ぶ時間を奪って_ _  _ないと思う。


38。 A:「おとといは大雨、昨日は車のパンク。旅行に来てからトラブル続きで嫌になるよね。」
B:「本当だよ。最終日の_ _  _。」


39。 2025年には介護を必要とする高齢者が著しく増加することから、多くの専門家が「介護施設職員の給与を引き上げる_ _  _」と指摘する。


40。 川北市出身の画家平一前の_ _  _先週20日に完成した。


文章の文法
文芸の毒
 「事実は小説よりも奇なり」___と言われるのは、たいていの場合、事実は平凡で小説が奇であるからこそ、いや、そうでないこともあるのだぞ、という警告を込めてのことであろう。
 実物よりもそれを写した写真や絵の方が美しく、実在の悪党よりもそれを主人公として描いた小説や映画の中に出てくるそいつの方が、ずっと、悪球残虐な印象を与えるということがある。芸術の力、言葉の(41)。
 私は永井荷風の小品「春のおとずれ」(明治42年作)を読んだとき、かるい衝撃を受けた。生まれてこのかた、何十回もの春の訪れを実験(実際に体験)してきたにもかかわらず、荷風がたった七、ハページの文章の中で描写した春の息吹き、鼓動の一万分の一すらも私は実感したことがないということに気づいたのである。
 私は荷風の文章___庭の土の色の変化+E55や庭先に生動するや野菊の様子、流れる渡る日の光、風ともつかぬゆるやかな大気の動き、驚や権の声、それらの仔細を美しい言葉にのせて綴った文章を読んで、はじめて、訪れる春の本質というものを感じ、かつ知ったような気がした。大自然を凌駕する文芸の力がそこにあった。
 私の敬愛する知人の一人が(42)言った。___「昔、文学をやろうと思ったこともあったが、永井荷風がいるんでやめたよ。荷風があれだけのことをやっているんだもの。おれが何か書いたってかないっこないし、またその必要もないしね。」
 はじめ、冗談半分のつくりごとか、照れかくしのための大げさな言い回しかと思っていた。この言葉を聞いて二十年たち、その間、この人と文学談めいた話は二度と交わしたことはないが、このごろ、あれはホンネだったのだと、(43)。
 文筆の才があり、今も若い人たちに慕われている人である。表立ったところには一切ものを書こうとはしない。著書なんかとんでもないという人である。私はこの人は荷風の毒にあたったのではないかと思う。あまりにもすぐれた文芸は、そのつよいであとに来る人の意気を要してしまうことがあるのではないか。(44)明治四十二年以来、有名作家の筆になるもので、春の訪れそのものを描いた作品はほとんど見当らないようであるか?
(注1)永井和風:20世紀初めから半ばにかけて活躍した小説家
(注2)意気を要する:やる気を失わせる

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