漢字読み

1。 これから概略をご説明します

2。 面接には、しっかりと準備をして臨みたいと思う

3。 昨日督促の電話がかかってきた

4。 春になり辺りには花の香りが漂いはじめた。

5。 応募作品を厳正に審査した。

6。 これ以上拒んでもしかたない

文脈規定

7。 議会に提出された条例は賛成多数で(  )された。

8。 この国に来たころは言葉も通じず知人もいなくてとても(  )気持ちになったものだ

9。 A社は銀行からの支援によって経営の悪化を何とか(  )ことができた。

10。 この会社の営業部では社員一人一人に毎週厳しい(  )が課されている。

11。 今日の対談はサッカー選手と物理学者という(  )の組み合わせで行われる。

12。 この美しい映像はコンピュータの最新技術を(  )して作られたものだ

13。 この数年で数々の食品問題が発覚し、食の安全に対する信頼が(  )はじめた。

言い換え類義

14。 そのことが一番気掛かりでした。

15。 案の定川西さんは来なかった

16。 公の場で不用意な発言はしないでほしい。

17。 これはかなり厄介な問題だ

18。 山田氏は当時のことを回想して次のように語った。

19。 これは手分けしたほうがいい。

実践練習

1。 抱え込む

2。 裏腹

3。 耐えがたい

4。 携わる

5。 人一倍

6。 復旧

文法形式の判断

1。 この島では春になると花(  )花が一斉に咲いて島全体を埋め尽くします。


2。 うちの猫はカメラを向けると逃げてしまう。(  )カメラのレンズが怖いようだ。


3。 今年は景気の回復傾向(  )大企業を中心に給与の支給額が増えると見込まれている。


4。 普段はLサイズを着ているのに間違えてMサイズのTシャツを買ってしまった。でも着てみたら少しきついがMサイズも(  )。


5。 (ホテルのホームページで)
このページでは当ホテルにご宿泊いただいたお客様から(  )ご意見ご感想を掲載しております。


6。 悪いと思うなら素直に「ごめん」と(  )弟はそれができなくてすぐ言い訳する。


7。 私が小学校に(  )のころ父とどこか大きな川へ釣りに行った記憶がある。


8。 バスの窓から大きな虹が見えたので写真を撮った。山道を走るバスに(  )けっこう良く撮れていた。


9。 試合後木村選手は「絶対に勝ちたい相手だっただけに大事な場面でのミスが(  )」とコメントした。


10。 夫 「見て。実家から米が届いたよ。」
妻 「わあすごい。これだけたくさんあれば私たち当分お米は(  )ね。」


文の組み立て

1。 彼はこの映画で純粋で不器用な_ _  _までに演じきった。


2。 社長は「常に魅力ある新商品を開発し続けることが重要でありそれ_ _  _ない」と語った。


3。 たんぱく質は体の組織を作る重要な成分ですが多くとった_ _  _ものでもなくとりすぎは逆に健康に悪影響を及ぼすことがあります。


4。 来年2月のコンサート_ _  _となるCDを発売した。


5。 新型ゲーム機について来月あたりに何らかの発表を_ _  _ホームページ上で公表し話題となっている。


文章の文法
 以下は丑年の2009年1月7日に新聞に掲載された文章である。
 牛の気持ち
 子供の頃十二支の民話(注12)を聞いたとき私が気になったのはとにかく牛のことだった。牛は 「自分は歩くのが遅いから早めに出発しよう」とずいぶん早いうちから出発した。そして一着でゴールする寸前であったにもかかわらず自分の背中に乗っていた鼠に先を越されてしまう。
 牛がどんな気分だったかと考えると切なくて仕方がない。自分の地道な努力が利用されることはさぞかし悔しかったはずだと( 41 )。がそのことを話すと母は「牛はあまり気にしなかったんだよ。十二支には入れたし。「モーいいか」と思ったくらい」と答えた。少しほっとした。確かに十二支の一番目が二番目に比べて特典があるとも思えない。怒るほどのことでも( 42 )。
 さて先日子供が指を怪我した。軽い打撲だとは思ったものの小心者の私はすぐに整形外科へ向かった。車を走らせ医院に辿り着くと駐車場がいっぱいでこれは混んでいるなと焦った。エレベーターに乗ると向こうから走ってくる男性がいる。閉まりかけの扉を開くが相手は礼も言わずに乗り込んできて目的階に到着すると当然のように先に降りさっさと受付へと向かってしまった。
 「こちらのほうが先に来ていたではないか!」と言葉が出かかった。( 43 )頭を過ぎったのが牛のことだ。「ゴール寸前で追い抜かれた牛はこの程度のことは気にかけなかったはずだ。ここは『モーいいか』の精神だ」と思えたのだ。なるほど牛のおかげで( 44 )と私は気を良くし(注3)その後「十二支の民話」の本を探した。読んでみると追い抜かれた牛の場面には「とても悔しがり『モーモー』と怒りました」と書いてある。何と牛( 45 )怒ったのだ。そのことにショックは受けた。が怒るべき時は怒るこれも大事なことだなと私は調子よく考える。今年の私の目標は「モーいいか」と「もう怒りました」をバランス良く使い分けることだ。

(伊坂幸太郎 『3652――伊坂幸太郎エッセイ集』による)


(注1)十二支:十二年で一回りする暦。一年ずつを異なる動物で表す
(注2)十二支の民話:十二支の動物を競争で決めたという話。一番目が鼠で二番目が牛になった
(注3)気を良くする:いい気分になる

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