漢字読み

1。 今回の大会では、若手の躍進が目立った。

2。 計画をきちんと遂行することが大切だ。

3。 作者の思いがこの一言に凝縮されている。

4。 どの親もわが子が健やかに育つことを願っている。

5。 このセンターは、日本のがん研究の中枢を担っている。

6。 介護制度の整備が遅れているという事実は否めないだろう。

文脈規定

1。 雨の降らない日がこれ以上続けば、農業に影響するだけでなく、日常生活にも(  )を来すおそれがある。

2。 その空き地には、(  )量のごみが捨てられて、山のようになっていた。

3。 この歌手は若者の間で(  )な人気を誇っている。

4。 話し合いは平行線を(  )、結局一致点を見いだせなかった。

5。 弊社の採用試験では、筆記試験よりも面接に(  )を置いています。

6。 当選した林氏は取材に対して、今回の選挙は終盤まで(  )を許さない厳しい戦いだったと語った。

7。 田中さんはいつも手際よく(  )仕事を進めている。

言い換え類義

1。 ユーザー登録済みのお客様は、このサービスが無償で受けられます。

2。 最近、山本さんは新しい仕事に打ち込んでいるらしい。

3。 できればもう少しストレートに言ってほしかったです。

4。 駅前に巨大スーパーができたらお手上げだ

5。 この一年で収益は格段に増えている。

6。 操作方法はいたって簡単でした。

実践練習

1。 一律

2。 はがす

3。 心構え

4。 損なう

5。 しがみつく

6。 工面

文法形式の判断

1。 父は仕事が生きがいで、定年後も(  ) かぎりは働きたいと言っている。


2。 テニスの木村健一選手は、おととしの全日本大会優勝(  )、競技から離れていたが、昨日、正式に引退を表明した。


3。 部下「課長、W社から納期を一週間早めてほしいという連絡があったんですが。」
課長「え、納期の日程を設定したのはあっちだろう。(  )、納期まで2週間の今になって、早めろと言うなんて勝手過ぎる。どういうことなんだ。」


4。 母 「たかし、宿題は終わったの?」
たかし「まだ終わってない。今日の宿題、難しくて、全然(  )」


5。 最先端の実験設備を持った ABC研究所の研究施設は、日本一(  )だろう。


6。 課題の締め切り前になると、もっと時間があればと思うが、(  )、きっと遊んでしまうのだろうとも思う。


7。 子供サッカー教室に、プロサッカー選手の上田幸太が参加した。上田選手が来ることは参加者には(  )、突然の登場にみんな驚いていた。


8。 今回の最優秀作品に対して、審査員たちは、「こんな瞬間を写真に収めることができたなんて、まさに奇跡(  )」と絶賛している。


文の組み立て

1。 A「おとといは大饗、昨日は車のパンク。旅行に来てからトラブル続きで嫌になるよね。」
B「本当だよ。最終日の_ _  _ 」


2。 うちの娘は、なぜあんなに買い物に時間がかかるのか。ブラウス_ _  _、全くあきれてしまった。


3。 この仕事をすべて_ _  _無理だ。


4。 最近、運動不足だ。何しろ外出_ _  _、あとは朝か ら晩まで家にいるという生活なのだ。


5。 X 交通のバス路線が一部廃止される問題で、会社側から地域住民に対し、路線を廃止する_ _  _について、説明がなされた。


文章の文法
これがおもしろいんだ!
 毎年夏になると自宅の書斎で、自分が作ったものがたりを語る会をしている。
 自宅のある山梨県の小淵沢は高原で涼しいし、参加自由だし、というわけで大勢の大人 や子どもが連日来てくれる。
 去年の夏のこと。近くの別荘からおばあさんといっしょにしょっちゅう通ってくる小二(注1)の男の子がいた。とてもお話好きらしい。だから、その子が来ると、ぼくも考えて、初 めての話をするようにしていた。
 ところが、それが重なるとだんだんこちらも手持ちの話がなくなってくる。ないわけで はないけれど、今年の新作は限られているし、他の人にも新作を聞いてもらいたい。(41) 、 来てくれた人を見渡して、その男の子にだけもう一度同じ話を聞くことを我慢してもらえ ば、他の人におもしろい話ができることに気がついた。
 そこで、彼には悪いなあと思いつつ、「八ヶ岳の霧という話をします」ときりだした。すると、男の子は顔面をくしゃくしゃにして、(42) 。「これがおもしろいんだ!」 そのと たんにぼくは悟った。ぼくは彼を見くびって(注2)いた。
 同じ話をして、(43) 。お話を聞き慣れていない子は知っている話にぶつかったとき、 「あ、それ、知ってる!」という言い方で終わりにする。
 あらすじを知ることがお話を知ることだと思い、すべてを消費していくだけなのだ。でも 、(44)は違った。お話で大切なのはあらすじではない。
 あのいいまわし、あの呼吸、あのどきどき感、あのばかばかしさ。それを何度でも味わ うことなのだ。だから落語好きは知っている話を聞くために何度でも寄席(注3)に通う。 あ とから同じ道を歩いてくる、いい仲間に(45)。

(杉山亮『母の友』2008年2月号による)


(注1)小二:小学校の2年生のこと。年齢は7、8歳
(注2)見くびる:ここでは、相手を実際よりも低く評価すること
(注3)寄席:落語を観客に聞かせるための場所

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