漢字読み

1。 従来のを超えて新しい分野に進出する企業が増えている。

2。 この情報誌は国内の主な観光名所をほぼ網羅している

3。 このような賞を受けることは、私にとって大変名誉なことです

4。 新商品の開発には多額の資金を費やした

5。 あそこに見えるのは、千年前に建てられた由緒あるお寺です。

6。 若いスタッフたちが手際よく作業を進めていた。

文脈規定

1。 会議の直前に部長の都合が悪くなり、(  )私が代理で出席することになった。

2。 あの人は「申請書は締め切りまでに絶対に提出した」と、まだ(  )いる

3。 このままでは交渉がまとまらないので、互いに(  )せざるをえない。

4。 この論文が今後の医学の発展に(  )するところは大きいだろう。

5。 今年の花火大会は、30万人を超える(  )が予想されている。

6。 仕事の分担を決める前に、必要な作業をすべて(  )した。

7。 朝から頭痛がひどかったが、薬を飲んだら、だいぶ痛みが(  )きた。

言い換え類義

1。 友人はしきりにうなずきながら話を聞いていた。

2。 先方に確認した上で、企画書の内容を決定した。

3。 こんなにけなされるとは思ってもみなかった。

4。 山田さんは、口癖のように「おっくうだ」と言う。

5。 商品の原価が上がったが、販売価格への影響は当面ないだろう。

6。 今回の開発計画は、これまでのものとはスケールが違う。

実践練習

1。 広大

2。 秘める

3。 発散

4。 仕業

5。 無造作

6。 総じて

文法形式の判断

1。 A 国では、急激な経済成長(  )、エネルギー消費量がこの10年で約3倍に増加している。


2。 (電話で)
A 「ご注文の品をお届けに(  )たいのですが、明日のご都合はいかがでしょうか。」
B 「そうですね。3時以降なら家にいます。」


3。 「なるほど。それでけんかになったのか。もちろん悪いのは冗談を言った彼だけど、それくらいのことで怒った君(  )君だよ」


4。 デートの約束がある日は、急いで(  )業務をこなしていても、なぜか急な会議が入ったりして、結局残業で遅れてしまう。


5。 彼は自転車がよほど好きらしい。(  )、毎日楽しそうに自転車で通勤してくる。


6。 親が子供を注意するのは、子供のため(  )のことなのだが、その気持ちはなかなか伝わらない。


7。 彼の政治家としての能力は(  )、首相になるにはまだ早い。


8。 (会議で)
部長「この方針について意見のある人はいますか。あ、田村さん、どうぞ。」
田村「はい。そのような対忚は確かに必要だとは思います。しかし、私たち営業の立場(  )、現在の状況でそこまでやるのは厳しいです。」


9。 (携帯電話で)
夏子「もしもし、友子?ごめん、電車が遅れてて。」
友子「え、そうなの?映画、7時からだけど。」
夏子「うん。(  )、また連絡するね。」


10。 A「西川先生のデザインは、どういうところが魅力ですか。」
B 「そうですね。私にとって先生のデザインは、見ているだけでほっとする(  )、そんな温かい雰囲気があって、好きなんです。」


文の組み立て

1。 勉強に専念するためにアルバイトをすぐにでも_ _  _困っている。


2。 昨日、息子が近所の公園で捕まえてきた昆虫を見て驚いた。虫について_ _  _ 。あんな虫は見たことがなかった。


3。 将棋は好きなら上達する。将棋が好きだということ_ _  _ 強くなれるのだ。


4。 動物園のゴリラが、私のことをずっと見ていた。私を仲間_ _  _ だろうか。


5。 _ _  _ 姿勢を持つことが重要である。


文章の文法
 大人時間 今年は一回しか踊れなかったのだけれど、毎年、盆踊り(注1)を楽しみにしているのだった。
盆踊りが上手な友人がいるので、いつも彼女の後ろに張り付いて踊っている。踊りに行く場所はいろいろ。でも、たいてい東京の下町ばかりを選んでいる。 踊っている人たちの感じが好きなのである。地元の方が多いのは当たり前なのだけれど、下町の会社にお勤めの人々が、仕事帰りにふらっと踊っていたりす るのが面白いのだった。肩からバッグをぶら下げながら踊るOL(注2)さんたちの、かわいらしさと言ったら!
 盆踊りは、一見、老若男女が楽しめるイベントのようだけれど、実はそうじゃない、とわたしは思っている。 (41) のものなのである。
 盆踊りって、まあ、どこも6時半くらいから始まるのだが、8時過ぎくらいになると、子供にお菓子を配る時間がくる。
 それが合図なのだ。子供の時間は終わったのだ、という合図。
 あからさまに「子供は大人の邪魔するな」なんてことは言わないのだけれど、(42) 雰囲気が盆踊り会場にただよってくる。今まで、「さぁ、踊って踊って」 と、恥ずかしがる子供たちを踊りの輪に入れていた大人たちが、子供に声をかけなくなる。
 子供にお菓子が配付された後、やがて、大人たちが本気で踊りはじめるのだった。
 踊りの難しい曲が多くなる。『炭坑節』など、渋い踊りも多くなる。そうなるにしたがって、まわりで立って見ていただけの大人たちが、ひとり、またひと りと踊りの輪に加わりはじめ、盛上がってくるのだった。 (43) 、わたしは自分の子供時代を静かに思い出す。
 大人時間になった盆踊りが、とってもかっこよかったこと。難しい踊りになって、仕方なく躍りの輪から外れ、母親や、近所のおばさんたちが、もくもくと 踊っている姿を見ていた。子供の出番はないのだと (44) 。
 子供はでしゃばる(注3)んじゃないよ!っていう、大人たちの態度。
 大人(特におばさんたち)がうらやましかったあのときの気持ち。記憶から消えないまま、いい思い出になってわたしの心に残っている。
 大人が主役になる時間って、悪くないなと思う。子供に歩み寄ってばかりじゃ、大人になった甲斐がないと (45) 。
(益田ミリ『前進する日もしない日も』による)
(注1)盆踊り:夏のお盆に行われる行事。参加者が輪になり、音楽に合わせて踊る
(注2)OL :女性の会社員
(注3)でしゃばる:目立つ必要がないのに、目立とうとする

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